生活系の本を読むのも好きですが、いささか綺麗すぎて疲れるので、好きな作家の本を手に取る。
「キモさ」の解剖室 (よりみちパン! セ) (よりみちパン!セ)
- 作者: 春日武彦
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2014/05/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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読了。
キモいという事について分類、分析していますが、文学作品、実際の事件、子供のころの記憶などキモいに出てくるエピソードが相変わらず縦横無尽。
いつものエッセイ風かつ中学生向けなので文章がいつもより優しさがある感じ。
いい年して思わずキモいんだよ!と云い放ってしまい後悔、子供の頃にしてしまったいじめのエピソードの告白、父の同僚の奥さんが受けた哀しい仕打ちなど自身のことや周囲の話もありますが、精神科医をやっている理由を「好奇心」「患者さんは自分がなっていたかもしれない姿」と最初に語るのに、中学生のうちにこういう話を聞けるのはいいな…とちょっぴり羨ましくなってしまいました。