好きな作家の本を読むのはまた癒し。
読了。
文学や著者が診てきた患者、自身の記憶などから語る子供という存在や概念について。
リンドバーグやサンテグジュペリのクズいエピソードもあり、子供の心を持った大人というよりも子供のまま年齢が大人になってしまったエピソード紹介の後の言葉が「子供のまま大人になった人たちは醜い。それは不自然であり、見苦しい」というもの。
この言葉に後の著作の老人や歳を取りそこねる人に続く話を勝手に感じるなどした。
そして、この言葉に過去に友人と「少女性に縋り付いている妙齢の女性は美人であっても違和感がある」という話をしたことを思い出した。そして自分にその違和感が出ていないかを私は気にしている。
話はそれたが、この本には著者のパートナーの少女期の思い出話が出てくる。少女期に虫取りをしていてモンシロチョウを捕って虫かごにいれて、次にトンボを捕って虫かごに入れたらモンシロチョウが食べられてしまったという話で、虫かごを持った幼き日のパートナーの描写が微笑ましかった。