衛生ゴアグラインド

人形を愛で、本を読み、肉を食べる

縛り読書:表紙が宇野亞喜良の本を読む

 宇野亞喜良が表紙を手掛けた本を読むという縛り読書。

猫舌男爵 (ハヤカワ文庫JA)

猫舌男爵 (ハヤカワ文庫JA)

 

 短編集ながらどの話も差異と死が共通のような気がする。明るく不思議な展開をみせる「猫舌男爵」、人種が絡む「オムレツ少年の儀式」「太陽馬」、死から始まる「睡蓮」、死への過程の「水葬楽」にしても。

 

 

異性 (河出文庫)

異性 (河出文庫)

 

 歌人穂村弘と小説家:角田光代によるリレー形式の恋愛エッセイ。角田光代のターンで身に覚えがあることが色々出て来て「私だけじゃないのね」とちょっと安心したり、穂村弘のターンで「そういう事だったのね」と思ったり。

具体的には角田光代のターンで相手の些細な発言により好意を持ってくれたと錯覚して恋心が芽生えて、色々あってフラれてしまった時に「あの時ああいってくれたのに…」と悩む話など。

 

論理と感性は相反しない

論理と感性は相反しない

 

 何気ない日常や会話、古典のパロディもありつつもそれほど大きな事件はないそんな安心感がある短編集。

「架空のバンドバイオグラフィー」というタイトルそのままのバイオグラフィーに出てくるアルバムやツアーのタイトルがすき。「架空のバンドバイオグラフィー」に出てきた曲名が「会計は別々で」「三十代で会社の後輩に優しくしてごはんをたくさんおごると、四十代で仕事が軌道に乗ります」、ツアータイトルが「夕ごはんツアー」とかそんなこんな。