暗く救いはあまりない『暗黒グリム童話集』

 

暗黒グリム童話集

暗黒グリム童話集

 

読了。

タイトル通りグリム童話をモチーフにした短編集。短編6作品収録。暗く救いがない話が多いのですが、あんまりそういうのを求めなくなってきた自分に気が付き衰えを感じるなどしましたが、楽しみました。

宇野亞喜良目当てで読みましたが、なかなかのあたり。

話で掘り出し物だったのは「青髭」をモチーフにした松浦寿輝「BB/PP」が元の話をさらに残酷にしてSF仕様に施しています。

絵と話で掘り出し物は文:多和田葉子、絵:牧野千穂「ヘンゼルとグレーテル」…あの人物への意外なエピソードがあるのと、絵が動物やお菓子が多くてキュートな一方、話はかなり救いがない。

絵と話が両方好きなのは文:千早茜、絵:宇野亞喜良ラプンツェル」…ラプンツェルが貧民窟出身、自らの髪で緊縛される、好きになった男への仕打ちなど、なかなか業が深い話に仕上がっていた。髪の毛で緊縛されるラプンツェルは挿絵があるのですが股縄されていて、さすがです…となりました。