『繕い裁つ人』

ここ最近見た映画で好きなのは『繕い裁つ人』です。

映画も見て漫画も読んだので、感想などをまとめました。

繕い裁つ人

繕い裁つ人

 

 町の仕立て屋の2代目の女性の話。1代目の服を仕立て直ししては一生添い遂げる服としてメンテナンスし続けるエピソードはこのところの服の悩みに一つの選択肢を得た気がする。地味な映画なのだけど、題材も主演の女優さんも好きだし若さを礼讚しない事、恋愛描写も控えめで好き。

女子中学生がお直しで並ぶ服を観てダサいだなんだ云っているのを「これは君たちの服じゃない」と一喝するシーンはとてもよかった。持ち主が着て初めて良さがわかる服というシーンも用意されていて本当に良かった…って、いうと老害みたいですが、このところの服の悩み…歳を重ねると可愛い洋服が似合わなくなることでとても悩んでいたので、それぞれの年齢で似合う服が用意されているようで私はうれしかったんですよ。

主演が中谷美紀で、中谷美紀の母親役が余貴美子だったので、歳を重ねてなお美人が好きな私には大変俺得な画面が広がっていました。

 

繕い裁つ人(1) (Kissコミックス)
 

映画を観てから漫画を読みました。

映画は1巻の話を元にしていて、後は洋服を作ったり、他の登場人物の話を掘り下げたりているのだけど、一代目の話やテーラーの橋本さんの映画では語られなかったその後の話など主人公以外の話が充実していて良かった。

映画もだけど漫画も恋愛がメインじゃないのがいいですね。 主人公の市江さんと彼女のファンの藤井さんが程よい距離感の友人という感じ。

付き合ったり結婚したりという事がオチに使われたりというのもなくて良かった。

 

仕立て屋としての収入など現実味のある話はほとんどなく、服と人間の関係性の話になっています。それをファンタジーと呼ぶのかもしれないけど、服について思いを馳せたくなるよい時間が過ごせた作品です。